アンカースクリューを多く植立しているほうではないと思うが、新しい使い方をしてみた。
非抜歯ケースで臼歯部の歯を遠心移動する際の固定源をどこに求めるかは難しい問題である。
それの解決にアンカースクリューはふさわしい。力のかけ方としてはアンカースクリューを最後部に植立してそこから引くのは単純である。しかし臼後三角には打ちにくい。
そこで大学の先輩が昨年の宮崎大会で教えてくれて、資料や材料まで送ってくれたので、そのやり方を今日は行った。
通常の5・6番部に植立して、そこより太いワイヤーで犬歯を固定して、それより後方部の歯間にコイルスプリングを作用させる。
来月、期待通りの歯の動きをみてみたい。