初診相談に30才の女性が来院された。
ケースとしては軽度な叢生なので非坂歯で短い期間で治療できそうにみえた。
その患者さんは来月に出産といっている。
近年、大人の女性が多くなってきたので、矯正治療中の妊娠や出産、子供連れ治療には驚かなくなってきた。
大学の医局員時代から矯正にたずさわって40年近く経つ。子供中心の治療からだんだん大人の矯正治療に変わっていった。
初診時の説明で10年以上前には、都会ではそのようなことが起こっているが、「ここはまだまだ子供が多いですよ」と説明していた。
しかし、今日のようなことから、現在では地方都市開業のの当院でも大人中心の矯正治療になっていると感じた。
相談者は、これから出産、子育てと、たいへんな時期になっていくのだろうと推察する。
今までならば、そんな時期に矯正治療を考える予裕などなかったと思う。
そこに矯正治療が入れてもらえたのだから矯正治療の社会的認知度や重要性が認識されてきたたと言ってもよいのだろう。
そのことは矯正専門開業医には、とてもうれしいことのはずだ。
でも、なかなか感覚が伴っていかない。