昨年12月、横浜労災病院で顎変形症の手術を受けて2か月目の20歳の男性が来院した。
手術前は上顎と下顎の幅径が調和せず、手術も延期になるのではないかと心配していた。
でも、何とか手術をしてもらった。
術後、初めて見た時にはちょっと不調和を感ずるところもあった。
術後2か月目の今日診て、よく調和して噛んでいることに驚いた。
咬合により調和していくことも考えられるが、いつまで経ってもしっかり噛まなかったりかえって悪くなる場合もある。
こういう出来事を論理的に考えなければいけないのだろうが現実にはできず、それが日々の臨床では経験となっていく。
数多くの経験から、統計では表しにくい勘になっていくのかもしれない。
毎日の診療は積み重ねられた経験からくる勘に基づいて行っているといえるのだろうか。