毎日の診療で気付いたこと

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2013年の治療の続き

2013年頃マルチブラケット治療を行った男子小学生が現在は大学生となり相談に来た。

症例は上顎前突で本人は強く抜歯を嫌がった。

その結果、非抜歯で治療を行いオーバーバイトオーナージェット、両側臼歯咬合関係は改善した。

しかし予測したとおりの上下顎前突となった。

結局それで当時は終了し、下顎フックスリテーナーと上下顎クリアリテーナーで保定観察に入った。

クリアリテーナーはあまり使われず、来院もなく現在に至った。

今日、診てみると下顎4前歯にはフィックスドリテーナーがまだ付いていた。

だから、4前歯は叢生になっていない、しかし左下犬歯は唇側に飛び出していた。

オーバージェット、オーバーバイトは適切で両側大臼歯咬合関係はⅠ級だった。

今回、上下顎前突が主訴で今は抜歯も了解しているので抜歯ケースとして治療していくことになる。

もし、小学生のころの治療がなかったらオーバージェットは大きく臼歯咬合関係はⅡ級だったろう。

その状態で治療するより、現状に方がはるかに容易にできる。

それを考えると、上下顎前突になってがっかりした小学生のころの治療も役に立ったのかとちょっと喜んだ。

治療について

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