毎日の診療で気付いたこと

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治療開始時期

今日の初診相談は7歳の男子だった。

生え替わりは遅く六才臼歯は全部出ているものの、下顎前歯2本が交換しているだけだった。

下顎前歯は叢生であったため、それが主訴と思っていた。

しかし、そのことよりかみ合わせが非常に深かったため、それを指摘しようと思っていた。

そうしたら、すでに問診票にそのことが書かれていた。

事情を聞くと、すでに一般歯科でアルバイトに来ている矯正歯科医に相談していたようだ。

矯正歯科医ならそのことは指摘するだろうと納得した。

他にも小児歯科を中心にやってる先生にも相談したようだ。

そしてそれぞれ治療の時期を前歯が変わる小学校3年生頃とか、今すぐとか言われ迷ってしまうようだった。

私は今すぐとは思わなかったが、小学校3年生位で検査してもいいが治療はもっと先でもいいかもしれないと思った。

結局、治療開始の時期をどこにするかという問題だろう。

また、それだけではない治療のゴールをどこにするかでもあるだろう。

そして、それにはその治療の方針での抜歯の問題も関係してるかもしれない。

矯正専門医のゴールは永久歯列となり成長発育が終え、そして保定で安定した状態を考えている。

だから、あまりにも長い治療をできるだけ短くしたい。

矯正専門医は今の不正な状態だけでなく、その先が見えているために、できるだけ短い期間での解決をしたいのではないだろうか。

それとも最近の傾向の大人の矯正治療や外科併用の治療に慣らされてしまったからであろうか。

治療について

 

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