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Ⅱ期治療開始前再診断

2011年初診、当時7歳の女の子、主訴は左上中切歯の傾斜埋伏だった。

母親はレントゲンを見てたいそう驚いていたが、私はそれまでに、もっとひどい傾斜埋伏の治療経験してるのでそれほどでもなかった。

その部分を開窓して徐々に牽引して出していった。

少しずつ引き出していったので、 1年くらいかかってしまった。

その後、それを留めながら永久歯の交換を観察していった。

先日、永久歯列期となり、再検査を行い、そして今日は再診断で現状を説明した。

問題だった埋伏歯は、その隣の中切歯とほぼ対称に問題ない状態に並んでいた。

今日の再診断で骨格系に特に問題はないが、 個々の歯がとても大きく、少し上下顎歯列が叢生であった。

この程度の叢生でも母親は気になって永久歯列での治療法行うことになった。
もし 7歳の時の治療をしていなかったら、たぶん抜歯ケースで治療期間も長かっただろうと説明した。

すでに大きな問題は解決してあったので、この時点ではマルチブラケット装置を付け簡単に短期間で直すことができる。

母親は喜び、 私も7歳の時に治療知ってよかったと思った。

近頃、なるべく永久歯から治療しようと考えているが、このようなケースを経験すると、やはり早い時期でも必要なものは治療しておこうという気になった。

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