毎日の診療で気付いたこと

ブログ記事 合計 3528

骨格性下顎前突の治療経過

2年前に10歳で来日した男の子、厳しい骨格性の下顎前突であった。

最近ではそのようなケースは治療しないで成長の終わるのを待って診断する。

しかし、そのケースでは母親が強く混合歯列期での被蓋改善を望んだ。

構成咬合がとれてバイトが深かったため、なんとかやってみることにした。

1年ぐらいかかったが、なんとか被蓋改善を果たせた。

被蓋改善のために使ったリンガルアーチやチンキャップはそのまま継続していた。

今日、そのリンガルアーチが壊れたと言って来院した。

この暑いのにチンキャップも一生懸命使っていた。

リンガルアーチは壊れたのをきっかけに撤去した。

チンキャップをどうするかだが、現在12歳、もうチンキャップを使うような年齢ではなさそうだ。

これをきっかけに中止することにした。

現在は正常な被蓋関係で落ち着いているように見えるが、顔つきを見るととても心配だ。

観察で半年に1回見せてもらい成長の終わるのを待つしかない。

どうなっていくか、このまま終了できるか、抜歯ケースか、外科ケースになるか成長の予測は本当にわからない。

治療について

MENU
PAGE TOP