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咬合面を抜いたクリアリテーナー

最近はマルチブラケットを撤去した後すぐに上下顎犬歯から犬歯まで固定式リテーナーをつけている。

そして、その上にクリアリテーナーを作り、昼間は使わず、すぐに夜間使用としている。

その結果がだんだんでてきている。

終日クリアリテーナーをつけている時よりも臼歯部の咬合がしっくりと咬んでいるように見える。

しかし、まだ夜間使用だけでもクリアリテーナーに咬合面を被うことが咬合の安定を邪魔しているのかもしれない。

また最初から夜間使用では適合が悪くなってしまうようにも思える。

そこで、咬合面を抜いたクリアリテーナーをここ1ヶ月くらい試作してきた。

咬合面を抜くと安定と強度をどのように持たせるかが難しい。

そこでシートを厚めにしたり、犬歯遠心に頬舌的にワイヤーを渡したり工夫した。

今日、その結果を初めて患者さんにセットした。

装着はうまくできたと思ったが、耐久性などはまだ未知のものである。

幸い固定式リテーナーつけてあるので、新製作のリテーナーがうまく作用しなくても極端に戻ることはないだろう。

1ヶ月後、どの程度、咬合が安定しているか、またはリテーナーが壊れているかどうか、注意深く観察していきたい。
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