毎日の診療で気付いたこと

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リンガルアーチが歪んでる

昨日リンガルアーチを装着した15歳の高校生が夕方、玄関の扉を閉めた後にやってきた。

急ぎユニットに座ってもらい、どのような状況か聞いてみた。

しゃべりはしなかったが、装置が変形していた。

その状態から何が起こったかは想像がついた。

おそらく装置がうっとうしくてしょうがなくて、イライラし、はずそうと試みたのではないだろうか。

すぐにはずして調整してみた。

幸いほぼ原型どおりに修正できたので再度装着することができた。

2週間ばかり前、同じ装置を大人につけて翌々日だいぶ困っている状態を訴えられた。
幸い、その方も3週間近くなるが装置をはずしてはいない。

決して珍しい装置ではなく今までにかなり多くの患者さんに装着している。

けれども、それをとってもうっとうしく苦しく感ずる人がいることも承知している。

その人たちに「多くの人がやってるんだから我慢してください」とだけ言うつもりはない。

とっても苦しかったらはずしますよ、また他の方法も考えましょうという。

でも1週間、なんとか我慢できませんかとも言う。

1週間我慢できた方は、それ以上はほとんど言わなくなることもわかっている。

医療は苦しみから解放するはずなのにこの時点では苦しみを強いているようで、なんとかならないかなと考えている。

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