毎日の診療で気付いたこと

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リップバンパー

今日の診断は8歳の男の子、かみ合わせが深く、下顎前歯は異常に舌側に倒れ、叢生を起こしていた。

癖を疑ったが、問診票には下唇を吸うと言うのに丸が付いていた。

このような症状には下唇の力を排除してやれば、それだけで、下顎前歯が並ぶはずだ。

そのために使う装置がリップバンパーと呼ばれている。

しかし、教科書的には載っているし、名前も構造も知っているが、そんなものはここ30年作ったことない。

そういうクセのある患者さんがいなかったわけではないだろうが、それをつくらなければ治らない

患者さんがいなかったんだろう。

でも今日はまさにそれがふさわしいように見えた。

通常リップバンパーは下顎の第一大臼歯にバンドしてそこにチューブをろう着して作る。

しかし第一大臼歯の萌出が悪く、バンドができそうもない。そこでプレートの唇側線を工夫してリップバンパーの役目を持たせることとにした。

今日、その印象採得をし技工の指示を出した。

効果があると思っているが本当に久しぶりのそちら装置だ。

治療について

 

 

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