毎日の診療で気付いたこと

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主訴は顔の輪郭が変わった

41歳女性が、初診相談に見えた。

主訴は26歳の頃、親知らずがはえて、その時から顔の輪郭が変わったという。

そして、その前の写真を見せていただいたが、確かにその写真では、ほっそりとした輪郭であった。

現在とは多少違うことが写真を見て分かる。

口腔内を見てみると、ほぼ正常咬合。

智歯(親知らず)は上下顎左右側とも埋伏することもなく、正常にはえて正常に咬合している。

それを依頼してきた一般歯科医も矯正をすぐにするではなく矯正歯科の意見も聞いてみたらと言うぐらいの依頼書だった。

今まで矯正を長くやってきたが、智歯の萌出と顔の輪郭の関係は聞いたことがない。

話していく中で矯正治療というよりも智歯抜けば顔の輪郭が戻るように考えているようだった。

智歯だってしっかり咬んでいるので抜かない方が良いように思うが、それだけ思いつめているのなら抜いてみるのもどうかと思った。

しかし抜歯する歯科医も抵抗あるだろうと、もちろん思っている。

そんなことで矯正歯科では何もできないと言うことを理解してもらい、お帰りいただいた。

この先どのよになっていくのか分からないが、智歯を抜いて望むような結果になるとも思えない。

こういう方は、どのような状態で満足できるのだろうか。

美容外科の領域なのかとも考える。

矯正相談

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