毎日の診療で気付いたこと

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固定式リテーナーの功罪

夕方二十代後半の女性2人保定観察を行った。

どちらも、症例としては叢生で上下顎左右側の小臼歯抜歯行って治療している。

どちらもマルチブラケット治療中は積極的に良い協力のもとに良好な結果で治療を得ることができた。

しかし保定のやり方はちょっと異なった。

現在、抜歯、非抜歯にかかわらず上限額の犬歯間に固定式リテーナーをつけている。

一人は犬歯間までではなく第2小臼歯まで伸ばしてあった。

その伸ばしてあった部分の接着が昨日はずれたという。

しかし、抜歯の部位の隙間は空いていなかった。

もう1人は固定式リテーナー犬歯で止まっていて抜歯空隙は閉鎖後クリアリテーナーの夜間使用で保持することにしていた。

それが、あれだけマルチブラケット期間中は協力がよかったのにクリアリテーナーをしばらくつけていなかったという。

2 mmほどの隙間が空いてきてしまっている。

昼間のクリアリテーナーの使用を嫌だと言うことで、結局その隙間をそのままということになってしまう。

もし犬歯間の固定式リテーナーなかったらもっと見酷いことになっていたろう。

2年余り前よりほとんどの患者さんに固定式リテーナー使用して、とてもひど戻りの症例には見たことがない。

今日の経験からも保定は患者さんの協力を求めるよりも「手間なし」のほうがいいのかもしれない。

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