毎日の診療で気付いたこと

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顎変形症患者の転医

8月より北海道に転勤になる47歳の男性の転医の手続きを行った。

患者さんは2年ほど前から顎変形症と 保線治療で扱い始めた。

この患者さんの難しいところは、上顎の幅径が非常に狭く、まず、手術をして上顎正中口蓋縫合を拡大する手段をとった。

その口蓋をかなり拡大し、マルチブラケットをつけ、術前矯正に入った。

その後も手術にふさわしい咬合を作るために努力したがなかなか難しかった。

十分とは言えない状態で上下顎離断手術が行われた。

術後矯正も難しい状態から始まった。

それから8ヶ月ばかり行ってきたが、まだ十分とは言えない歯列咬合状態の中で、転勤を告げられた。
北海道静内に転勤というので、まず札幌の先輩のところに連絡をとってみた。

北海道の中心の札幌には矯正歯科診療所は数多くあるが、他の地域では限定されてくる。

静内に近い都市には苫小牧があるようだ。まず、そこの知り合いを紹介してくれた。

しかし、そこでは現在健康保険をに扱っていないようだったので、そこに紹介するわけにもいかなくなった。

結局その先輩のところで引き受けていただくことになり依頼書を書くこととなった。

患者さんには常に距離が遠くなる事や先輩が難しい患者さんをお願いして申し訳なく感じている。

申し訳ないが、それ以外にどうすることもできないので、そのような結末となった。

治療について

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