毎日の診療で気付いたこと

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ブラックトライアングル

今日の矯正相談は40代女性、上の前歯が、ここ2、3ヶ月で出てきたという。

前の状態を見ていないのでなんとも言えないが矯正治療の後戻りでなければ、もっと長期ではないかと思う。

それに関係していると訴えている不定愁訴がある。

このような相談に矯正歯科だけで臨んでも解決できずこまることになる。

さらに右下の5が欠損している。そこに1本義歯が作られているが使われていない。

たぶんその部分にブリッジは支台歯が傾斜していてできないのだろう。

左下にもブリッジが入っている。下顎に軽度だが叢生があるため、その辺を含めての矯正なら可能だろう。

でも、積極的には矯正治療をお勧めできない。

初診での相談の時、大人のの患者さんにはかならずブラックトライアングルの説明をする。

ブラックトライアングルは歯間乳頭部の歯肉退縮だが、大人の矯正治療後には良く起こり、ほぼ回復できないと説明する。

写真を見せて年齢や歯の形、叢生の程度のより起こり方など説明する。

今日のケースではその説明で治療を断念したようだった。

何度もこのブログに書いているが、現在、大人の矯正治療の割合が多くなっている。

それをできないとかやらないとかは言わないが、やはり子供の方が良いと思う。

治療について

 

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