毎日の診療で気付いたこと

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ゴムがかけられない

12才女子がマルチブラケット治療で来院した。

この患者さんは犬歯の低位唇側転位(八重歯)の治療を非抜歯でしていた。

1年近く治療が進んで叢生はなくなったが、正中が一致せずバイトが浅かった。

非抜歯で治療のため1本ずつ動かして正中合わせは困難だ。

アンカースクリューは使用していないのでバイトを深めるのに臼歯の圧下も困難だ。

やはりゴムを欠けてもらう方法が通常考えられる。

まず正中合わせのために前歯部に斜めにゴムをかけてもらった。

このかけ方は顎関節に負担をかけることは分かっている。

だから、痛くなったら止めるように指示もしてあった。

数日で痛いと連絡があり止めた。

前回はバイトを深めるためのゴムを前歯部にかけた。

これもすぐに痛くてかけなかったという。

ゴムかけで顎関節に症状が出ることは分かっていて今まで多くの患者さんに必ず説明してきた。

しかし痛くてかけられなかった患者さんはほとんどいなかった。

今回のケースではこれ以上のゴムかけによる歯の移動はあきらめた。

正中不一致だが主訴の叢生は改善しているので装置撤去に向かうことになった。

治療について

 

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