毎日の診療で気付いたこと

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術前矯正で手術が回避

昨年の7月に中程度の開咬と下顎の左側偏位を主訴に来院の男子高校生が来院した。

初診相談の時から抜歯すれば矯正治療のみで何とかできるのではと説明した。

しかし、顎の左側偏位を特に気にしていたため、顎変形症として保険での治療となった。

当地では保険治療は高校生まで自己負担0である。

9月より非抜歯にて術前矯正を始めた。

レベリングをしただけで、開咬の程度は少なくなり、顎の左側偏位も少なくなってきた。

昨年末、このまま手術に向かうか、矯正治療のみに変更するか母親も含めて相談した。

今年に入り、手術は中止の方向で話が進んだ。

そこで先月は前歯部にゴムを使用してもらった。

その結果を診たのが今日で、矯正治療のみでいけると思えてきた。

そうなると今まで保険から支払われてきたのを返金し、自費で清算しなければならない。

おかしいとは感ずるがルールなのでしかたがない。

昨日、今までの治療日とその時の保険点数、それを自費で行ったらいくらか計算して表にした。

通常、自費のほうがはるかに高いことになるが、このケースではわずかだった。

窓口負担金の0だったのが、だいぶ支払うことになった。でも通常の自費の矯正よりはるかに安く終わるだろう。

また、最初から矯正のみだったら抜歯しただろうが、それも避けられた。

保険請求の取り下げなど面倒だが、そのことでよい結果が得られれば、それもいいことだろう。

治療について

 

 

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