毎日の診療で気付いたこと

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手術なしで終わった

男子高校生のマルチブラケットを今日撤去した。

この患者さんは昨年7月に開咬と顎のゆがみを主訴に来院した。

その症状は顎変形症として手術を伴い保険治療で行うべきか迷う程度だった。

この患者さんの場合は保険での料金というより顎の歪みが特に気になっていた。

口腔外科でも手術の適用と診断いただいたので顎変形症としての術前矯正を始めた。

数ヶ月経つと開咬は閉鎖方向へ、また顎のゆがみも改善してきた。

これでは顎変形症として手術.は適当ではないと考えるに至った。

そこで、患者さんに相談をもちかけた。

手術をしない場合は自費で精算となることは、初診時に説明してある。

だから、このケースでは自費で精算していただくことになる。

この地域では高校生は保険で自費負担がないため、七割ではなく全額返金となる。

いままででの保険を請求を全部取り下げて患者さんより当クリニックの自費の料金をいただくことになる。

でも、そんな事情だからできるだけ負担が少ないように配慮した。

結果は治療期間は7ヶ月程度、料金は通常の半額以下で小臼歯抜歯はなく、正中は一致し顔の歪みははなくなった。

後からみれば初診時に機能的な要因が強かったのだろう。それも疑ったが分からなかった。

結果は手術なしでほぼ満足できる状態になったと思われる。

短期間の治療で保定に入ったが開咬の後戻りが起らないか気になっている。

治療について

 

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