毎日の診療で気付いたこと

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正中一致は仕上げの目標だが

マルチブラケットを先月撤去しら女子小学生の保定診断を行った。

この患者さんは2017年初頭より治療開始している。

症状は右上側切歯の先天欠如そして右上犬歯が近心傾斜して中切歯の歯根吸収の心配があった。

また左上第2乳臼歯は早期に脱落し、第一大臼歯が近心移動してほとんど萌出余地がなかった。

早い段階で近心傾斜犬歯は開窓して萌出誘導できた。

その状態で永久歯列を迎えた。

上顎右側以外の第一小臼歯を抜歯して排列する計画を立てていた。

しかし、左上第一小臼歯を抜いて第2小臼歯がでてこないと困る。

そこで、少し第一大臼歯を遠心に送って動きを見た。

意外に簡単に萌出スペースの確保ができてしまった。

下顎にはほとんど叢生がないため、抜歯せずにも並んでしまう。

でも上顎右側側切歯が先天欠如なので正中は一致しないことは明らかだ。

そのあたりを患者さんに説明して選択してもらった。

結局、抜歯せずにまとめてしまい、正中は2㎜ほどあわずに終わった。

今日はそのことも話題にしたが、特段問題にならなかった。

矯正歯科医の仕上げとしては気になったが、抜歯せずにできてよかったかもしれない。

治療について

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