毎日の診療で気付いたこと

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装置撤去後8年半

初診は10年ほど前、現在、20代の男性がクリアリテーナーをなくしたと相談に来た。

当時の主訴は上顎前突、写真を診るとオーバージェット、オーバーバイトが大きい。

横顔でもオトガイが後退し口元が出ていた。

抜歯ケースで治療は2年かからない位の期間で良好に終了し保定に入った。

当時はクリアリテーナーだけで4年ほどみて終了となった。

それから4年半経っての来院だった。

クリアリテーナーを2週間前になくした、それまでは夜間使用していたという。

そうであれば8年半ほど保定していたことになる。

再製作が希望だったが、まずどのような歯列咬合か診せてもらった。

まず、顔つきは初診時とは全く違い口元は出ていないし口唇閉鎖にも無理がない。

歯列には抜歯した部位に空隙はないし下顎前歯の叢生も戻っていない。

咬合は臼歯は両側とも良好だったが前歯部のバイトが深くなっていた。

このことについて指摘したが、これ以上に悪化しなければ現状で良いことになった。

結果、クリアリテーナーは再製作はしなかった。

後はブラッシングの悪さを注意して、保定長期経過症例としての口腔内写真を撮らせてもらった。

10年前の自分が行った治療の結果はこんなだったのかと感慨深い。

治療について

 

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