毎日の診療で気付いたこと

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卒業までに間に合った

一昨年の夏休みに高校2年の男子が相談に来院した。

特別に難しいわけではないが、上顎前突で抜歯を伴うケースだった。

この患者さんは高校卒業後、通院できない地域に進学することがはっきりしていた。

高校2年の夏休みの相談は治療開始に迷うところだ。

マルチブラケット治療は通常2年かかると説明している。

高校卒業までに装置が撤去できるとはっきり言える期間ではない。

でも引き受けて卒業までの装置撤去を目指した。

しかし、抜歯が終えて、装置装着したのは10月、もう1年半を割っていた。

矯正治療は焦ってやってもそう速く進むものでもない。

ちゃんと来院してよい協力が得られると意外にうまく早く仕上がる。

このケースでもそれは言えた。予約にはちゃんと来院し口腔清掃やゴムかけも問題なかった。

結果、卒業式はすでに終えたが、今日マルチブラケットをはずすことができた。

間に合ってよかった。結果も良好と言っていいだろう。

矯正治療期間はなかなか術者がコントロールできない面がある。

いつも2年以内を意識しているが思うようにならないこともある。

しかし治療期間を意識しないでやれば、かならず長期間になってしまうと思う。

短期間で終わらせるばかりが良いわけでもないが、2年以上かけたくない。

治療について

 

 

 

 

 

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