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マウスピース型装置で仕上げ

マルチブラケット治療1年半程度でほぼ終わりが近くなっている患者さんが来院した。

その患者さんは数ヶ月前に写真を撮るからと言ってブラケットを一時はずして付け直した。

再度、結婚式だからまた一時はずして欲しいとの依頼を受けた。

マルチブラケット装置に対する感覚の違いにあきれたが、それが実態なのかもしれない。

そこで、仕上がりも近いのマルチブラケットは撤去して残りをマウスピース型で仕上げることにした。

口腔内スキャナーでスキャンしオーソアップでセットアップした。

上顎は8枚、下顎は4枚のシートを作るように出力された。

しかし、その指示通りにはせず、セットアップの程度から3Dプリンターで上顎は4個、下顎は1個での模型を作った。

その模型に対してミニスターで加圧成形を行い上顎は柔らかいシート4枚、下顎は硬いシート1枚で作成した。

そして、今日、試適してみた。順番に4枚を試適すると1枚目は僅かに不適合、4枚目はだいぶ不適合だった。

下顎もやや不適合だった。その不適合が歯を動かす矯正力となる。

程よい不適合をくり返すことで歯を動かしていくので1週間毎に次のシートを使うように指示した。

ちゃんと使ってくれれば次回きっと仕上げが進んでいるだろう。

さらにもっと治療途中の患者さんにも適用していってみたい。

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