毎日の診療で気付いたこと

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非抜歯の簡易仕上げ

4年ほど前、他歯科医院で抜歯ケースとしての治療方針を提示されて相談に来られた当時11歳男子の患者が今日来院した。

右上犬歯が八重歯で正中には2ミリ程度の隙間がある左犬歯もやや八重歯ぎみ、下顎の歯列に叢生はない。

横顔で口元はやや出ている。

矯正専門医の提示する治療方針は他歯科医院で提示されたように4本抜歯して上下顎に装置をつけて治療していくことだろうな、と思った。

しかし抜歯への抵抗や抜歯すれば治療期間も長くなることなどを考慮して、上顎のみにブラケットをつけて1年もかからないで動的治療を終了した。料金も通常の1/3以下で行った。

今日、治療後の安定を診ても口元がやや気になるもの(本人や家族は全く気にしていない)ほぼ良好な状態であった。

なんでも簡単な治療に走ってしまうのは専門医としていけないことだろうが、よく相談の上、了解が得られれば、基本ばかりを追求することもないだろう。

治療について

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