毎日の診療で気付いたこと

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埋伏歯をけん引開始

20代女性で左上犬歯の埋伏だったが隣接歯の歯根吸収もなかったので牽引することにした。

事前にリンガルアーチにフックを付けて牽引の固定源として用意しておいた。

きょう静岡医療センターで開窓していただきその足で来院してもらった。

まずリンガルアーチをセットした、埋伏している位置を予測してフックを付けてある。

その位置はちょうどよい方向にけん引できそうだった。

そして、開窓部に詰め込んであるサージカルパックを外した。

見るとけっこう深い位置にある、みえている犬歯の歯面もあまり広くない。

そこに何か引っかかるものを接着しなければならない。

一番小さい下顎前歯用ブラケットにパワーチェーンをつけておいた。

それを接着するわけだが、中は濡れている、エアーを強くかけると出血するのでそっとふきかける。

エッチングすれば強固につきそうだが水洗の時出血してしまう。

いまはエッチングなしの1液を塗るだけで光重合で硬化する。

それを使って何とか接着した、その割に困難なく接着することができた。

そしてそのパワーチェーンを少し牽引力がかかるようにしてフックにかけた。

傷はふさがってしまうだろうがパワーチェンをずるずる引き出して牽引する。

多分、1年ぐらいはかかるのだろう。それでも出てきてくれればよいと考える。

治療について

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