毎日の診療で気付いたこと

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上顎犬歯の萌出

上顎の犬歯方向が悪いと埋伏する。

近心傾斜して隣接の側切歯、中切歯の歯根を吸収を時々見る。

今日診た患者さんは3年ほど前、8歳で前歯部開咬で相談に来た。

その開咬はタングクリブや前歯部をゴムで閉鎖して改善し後戻りはない。

2年ほど前からは永久歯までの経過観察に入っている。

その時に撮ったパノラマX線写真に左上の犬歯が近心傾斜し側切歯根に近接していた。

これは注意深い観察が必要と半年ごとにパノラマの撮影を行ってきた。

画像は犬歯歯冠と側切歯が重なったくる。

でも側切歯根は吸収さえているような兆候はない。そして乳犬歯に歯根は吸収されていない。

口腔内を見る側切歯歯冠が通常の方向より傾斜してきている。

それにより歯根吸収はされず歯根を圧迫していると考えた。

半年前、開窓し牽引も考えたが、歯根吸収が起きていないので、もうしばらく待ってみた。

そして、きょうのパノラマでは犬歯の方向は通常の方向となり乳犬歯歯根の吸収が進んでいた。

結果からは開窓などせず、観察で良かった。

積極的な治療ばかりが良いとは限らないということがきょうの事で分かった。

治療について

 

 

 

 

 

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