毎日の診療で気付いたこと

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ワイヤーの特性の善し悪し

今朝、先週下顎にブラケットをつけて最初のアーチワイヤーをいれた、18歳の女子高生からワイヤーが曲ったとの連絡をうけた。

その患者は先週、下顎にブラケットをつけて、最初のアートワイヤーを入れた。最近では叢生がひどくても永久変形せずに歯に弱い力を掛けられる熱形状記憶合金製のもっとも最も細いワイヤーを入れることにしている。

そうすれば弱い力で動き出して痛みが少ない。しかしトラブルがないわけでもない。

午前中に来ていただき診せていただいた。確かに右第一大臼歯手前で曲っている。前後にワイヤーずらしたら戻ったが、念のためブラケットからはずして点検した。

そしたらば、ワイヤーは歪んでもいなくて問題ないため、そのまま戻した。

午後になり、ふたたび電話がかかってきた。左の一番奥のチューブからワイヤーが抜けたとのこと。

そのワイヤーでは予想できたトラブル。やむを得ずまた来ていただき、今度は一番細いステンレススティールワイヤーを装着して、エンドをしっかり曲げて、抜けないよう処置した。

熱形状記憶合金はすばらしい特性のワイヤーができるもの良い点は使い方によってはトラブルにもつながることもある。

何度も来ていただいた人には申し訳なく思っている。

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