毎日の診療で気付いたこと

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上顎前歯を3本で並べる案

今日は31歳の男性の3度目の治療方針の相談をおこなった。

1か月ほど前に診断(治療方針の相談)を2度して、やっと前回治療方針を決めた。

上顎前歯の叢生、そのうち失活歯が4本中3本で、下顎の前歯は3本しかない。臼歯はしっかりと咬み過ぎているように見える。

そこで、上顎歯列弓を側方拡大して上顎両側側切歯を各1ミリ程度小さくする案でセットアップモデルを作り、)患者さんに説明して了解いただいた。

そして拡大装置を作るためのセパレーションをすませ、いざバンドを合わせようとした時に、上顎を3本にする案を持ちかけてきた。

それはネットでの情報で失活歯は弱いと知り、それが1本でも少ない案を提示したようだ。

私は良い案ではないと思いつつ、やはり患者さんの納得が得られるように説明する必要を感じて2週間ばかり期間をいただき今日の説明となった。

その間に、もう一度、その案でのセットアップ模型と、顔面写真のスマイルを上顎前歯3本に加工した画像を用意した。

それを用いて説明したら。その案が適当でないことを理解していただいた。

このような手順をふまないと患者さんは「あの時あの案でやったならば良かったのに」と思うことになろう。

ちょっと面倒だったが、必要で大切なことであったと思っている。

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