毎日の診療で気付いたこと

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手術に送り出した

今日は、顎変形症の患者の手術前の最終チェックとフック付けを行った。フックは外科手術前のマルチブラケットアーチワイヤーの上下顎、そして歯間のほとんどに真鍮線をろう着する。けっこう時間がかる処置だ。

そのため空いている時間、1時間半程度枠をとってそれに臨む。

その患者は1年半ほど前に来院して、その頃のブログにも書いたと思ったが、とにかく極端に上下顎のバランスの悪い反対咬合であった。

明らかに上下顎の離断手術をしなければ治らない。加えて上顎には右側にかなり舌側に転位している側切歯があった。

その叢生を改善しなければ手術に至らない。抜歯をしないで、今までの期間をかけてやっと叢生が改善した。

それとともに上下顎臼歯部の幅径を手術後に合わせて調和させてきてなんとか手術にこぎつけた。

これだけの反対咬合がどのような咬合で、顔つきで手術を終わって帰ってくるか、良い結果をまち望んでいる。

近頃、顎変形症として手術するのかどうか迷う患者が多い中、この患者さんは絶対に手術でなければ治らない。術後矯正もしっかりやって機能と形態を回復しより良く暮らせる予後であってほしい。

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