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シビアな顎変形症だった

初診時31歳男性、初診はおよそ2年前、今までに見たこともないきびしい上下顎のアンバランスだった。

横浜労災病院の亀井先生は上下顎の離断手術を通常のようにやってくれる。このケースにこそ、それがふさわしいに感じた。

術前矯正開始が2年前の6月から始まった。ここで治療期間が長くかかったのが右上側切歯の口蓋側転位だった。

まず正しい位置に移動させるための隙間を確保する。それに半年以上かかった。それから歯冠だけでなく歯根も並べるために角ワイヤーにトルクをいれて配列していった。

そして術前矯正を16ヶ月で終えて手術をお願いした。

手術の結果は驚くほど改善したわけだが、術後ゴムの使用が悪かった時期があり咬合か十分でなかった。

しかし、指導したら改善して、術後半年の今日、マルチブラケットの撤去となった。

今日の時点では前歯部の被蓋がやや浅く、右側臼歯部の咬合がややあまいという程度で撤去してリテーナーを装着した。

今後、保定でどの程度に落ち着くか興味深い。

このケースの初診のころのブログにも書いたがは、このようなケースこそ保険適用になっていることの意義を感ずる。

治療について

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