毎日の診療で気付いたこと

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どの程度が顎変形症か

きょうの新患は特に話題性がなかったので昨日の新患について書く。

42歳女性、見るからにconcaveタイプでオトガイが突出していた。

しかし咬合をみると切端咬合かわずかに反対程度だった。

患者さんに主訴を聞くと咬み合わせを治したいという。問診票には歯並びに関連して口元、顔つきまで気にしているに丸印が付いている。

その種の相談には慣れている。本当の主訴は顔つきであることはわかっているので、その方面を聞き出す。

咬合が比較的安定しているのは、子供の頃2度にわたって矯正治療を受けているそうだ。それだからだと納得できた。

しかし、前歯の被蓋を少しつけても口元さえ改善は望めないことぐらいわかった。やるなら外科併用だ。

患者さんはその状態を外科手術を伴う矯正で治すとか、それが保険適用であるとか知らなかった。

そのような咬み合わせで顎変形症として保険治療で行ってよいものかどうか困ってしまう。

しかし、治療を望まれたならば、顎変形症とするしかないし、それは当院では保険治療の対象となっている。

その説明で本人は手術を希望しているようにも思えたが、やはり家族の意見など気になっているようだった。

結局、昨日の時点では説明だけで外科への紹介状も書かなかったがこのあとどうなるのだろう。

このような状態は顎変形症だと思える感覚があれば気が楽なのだが。

治療について

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