毎日の診療で気付いたこと

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長かった動的治療

今日はやっとマルチブラケットをはずしてリテーナーを入れた患者さんがいた。

その子は2009年初診、その時10歳6か月、上顎前突だった。

まだ乳歯がだいぶ残っていたため、Ⅰ期治療としてスクリュープレートを上下顎に入れて、側方拡大、その後、ジャンピングプレートに換えて下顎を前方誘導した。

それに1年9か月の期間を費やした。

そして再検査、再診断ののち非抜歯でマルチブラケットによる仕上げを行うことにした。

非抜歯決めたのは、混合歯列期で拡大しているので、なんとかそのまま並べてしまいたいと考えたと思う。

しかし、レべリングが進むにつれて口元の出具合が、だんだん気になり始めた.

そして、抜歯を相談、決定、実行するまでに1年近くかかってしまった。

当院で、このように治療方針を抜歯に切り替えるケースが多いというわけではないが、その場合でも半年が目安となる。

それから抜歯しての治療が始まった。

結局、今日の装置撤去までの期間は非抜歯を目指していた期間を含めて、2年半かかってしまった。

それに1期治療の1年9か月が加わるとととても長い治療期間に感ずる。

長い治療期間と、途中での方針変換は申し訳なく思っていた。

しかし、帰り際、「口元がすっきり仕上げったね」と声をかけたら、母親とともにそのことを喜んでくれた。そのことは救いとなった。

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