毎日の診療で気付いたこと

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永久歯列で抜歯と考えていたが

2010年初診、8歳の女子で将来、叢生が予測されるので相談にきた。

その時、検査、診断をして、将来永久歯列で抜歯して治す見通しを伝えて半年から1年の観察となった。

それから3年、今日は11歳になった口の中を診せてもらった。

全部永久歯列にはえ変わり、乳歯は1本もなかった。

そして、下顎前歯にあった叢生はなく、下顎はきれいに並んでいた。

上顎は左右の犬歯が歯列より飛び出しているが、不足分のスペースは、大きなものではなかった。

この状態ならば非抜歯でできるとみて、今日は簡単な資料採得をを行い、次回装置装着の予定となった。

私の3年前の診断は間違っていたことになる。

でも、その時期に治療せず待ったことは、どうだったのだろうか。

混合歯列期に積極的に治療(拡大)する考えの人たちは、やっておけば永久歯で治療しなくて済むだろうというかもしれない。

それも悪くないが、永久歯列での歯並びを見てマルチブラケットで仕上げても、遅くもなく、短期間で仕上げられるだろう。

今回のことを経験した後でも、混合歯列期の叢生は永久歯列まで待っても良いのではないかと私は思う。

治療について

 

 

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