2006年初診 7歳の男子で出っ歯が主訴だった。年齢が低く混合歯列期だったのでプレートを装着した。
プレートは上顎前歯を舌側に下顎を前方誘導、バイトの挙上を目的に使った。
永久歯列期を迎え再診断することとなった。
ある程度の効果は現れたが、出っ歯治ったといえる状態ではなかった。
そこで抜歯によるマルチブラケットを装着して仕上げる説明となった。
それを嫌ってか、マルチブラケットでの治療は行わないことになった。
プレートはどうしたかというとういうとそのまま装着し続けることとなった。
混合歯列期だけでの治療の契約(料金)なので、積極的なことは行わなかった。
それでも3か月から半年になり観察してきた。
今日、15歳で中学を卒業することで終了を決めた。
口腔内を見ると昔の出っ歯の状態ではない。
少しの叢生や捻転はあるがオーバーバイト、オーバージェットは大きくない。
これがプレートの効果なんだと改めて感じた。
今までプレートは1~2年使うという感覚でいたが、もっと気長に効果を期待したほうがよいのかもしれない。
今日でその患者さんの当院での管理は終了としたが、プレートは回収せず自主管理とした。