10歳の女の子のセカンドオピニオンの相談があった。
既に永久歯列になっており叢生の程度は中程度だった。
一般歯科に月一度来る矯正の先生により非抜歯で治療のためのプレートが準備されていた。
母親が中学生の頃、抜歯を伴うマルチブラケットによる治療を受けていた。
そのため抜歯に対する抵抗感は少なく、口元に対する意識が高かった。
渡されたプレートに対して疑問を持ち子供に装着させなかったそうだ
私は通常のマルチブラケットによる抜歯ケースとして説明した。
母親は納得し理解を示した。
今までに非抜歯のプレートによる矯正治療の相談を何度か受けたことがある。
今回のケースは治療が始まっていなかったからよかった。
今までに多くの相談を受けて、確かに抜歯を嫌う歯科医や患者さんがいることは承知している。
抜歯でも非抜歯でもその結果を十分説明し納得すればそれでいいとも思う。