今日の初診相談は15歳女子。すでに上下顎にマルチブラケットがついていた。
加えて舌癖があり、前歯部は開咬状態であった。
治療経過を聞くとプレートで1年、マルチブラケットで1年半ほど行われているようだった。
そして今、いちばん気になっていることが口元、特に下唇が出ていることだった。
治療開始時に抜歯しての治療の説明があったかどうか聞いてみた。
患者さんも希望していなかったようで当然のごとく非抜歯、拡大の治療方針だったようだ。
それでは今のような口元でもやむを得ないのだろう。
しかし今の舌癖の状態を見ると、抜歯したからといって、単純にうまくいっただろうとは言えない。
何とか相談に乗り、力になろうとは考えるが、この非抜歯で行われたマルチブラケットの最終段階ではとても難しい。
結局、今治療している先生のゴムかけの指示などよく守りできるだけ短い期間ではずしてもらうようにしたらとしか言えなかった。
昨日の患者さんは母親に矯正治療の経験があったため治療を踏みとどまった。
しかし今日のケースでは、残念ながらお役に立てそうもなかった。