毎日の診療で気付いたこと

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5年間の変化に驚く

初診は2009年、まだ乳歯が残る10歳の男子だった。

検査までして、まず乳歯を抜くことから始めるつもりだった。

だが、乳歯を抜くのが嫌だったりして来なくなってしまった。

その患者さんが今日来院された。体は大きくなり立派な高校生の体格であった。

顔はやや長く、下顎が後退しているような顔つきだった。

口の中を見て驚いた、咬んでみて,というと、かなり厳しい開咬だった。

これは矯正治療だけでは厳しいかなと一瞬で感じた。外科併用の説明が必要と思われた。

ちょっと、ためらったが母親を含め外科併用の矯正の話をした。

母親は以前、抜歯でさえためらっていたのだから外科という話になり、かなり驚いていた。

私の、説明の、第一声は、あの時やらなくてよかったですねー、だった。

もし5年前に、抜歯して矯正治療を開始していたらと考えたらぞっとする。

きっと成長と追いかけっこになって負けていただろう。

説明を終えて横浜労災病院の依頼書を書いて本日は終わりとなった。

外科併用矯正を積極的にやりたいと思っているわけでもないが、だんだん増えていきそうだ。

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