29歳、女性で初診は1ヵ月ほど前だった。
その方は初診時にも診断予約の電話の時でも診断時でも歯肉退縮のことを気にしていた。
私は初診時に、大人の相談者には必ず歯肉退縮(ブラックトライアングル)のことは説明している。
多分そのことが気にかかっているのだろう。
起こる程度を問われても答えにくい。
一般的に年齢が高くなったり、叢生が強かったりすれば起こりやすい。しかしどこにどの程度とはなかなか言えない。
そして、それがその後、治るなどとも約束できない。
そんな話の中で診断まですみ、その心配はある程度解決したものとして抜歯を依頼をした。
抜歯の依頼先から今日電話がかかってきた。親しい先生なので気軽に話せる。
どうやらその先生はそんなに心配ないという答えをしてくれるつもりだったようだが、起こってもやむを得ないということの説明にしてもらった。
その結果、今日の抜歯は中止となり、今後、矯正するかどうかも分からない状態となった。
矯正治療と歯肉退縮についてのセカンドオピニオンを勧める説明をしてくれた。
患者さんが心配している気持ちは十分にわかる。しかし私も予測できる事は説明しておかなければならない。
だから、できることなら歯肉退縮を起こさない技術や回復する技術を身につけたい。
そして説明のときには患者さんに心配かけない説明をしたいものだ。