2006年初診時9歳6ヶ月の男子。症状はかみ合わせが深く、叢生の状態もひどかった。
上限額スクリュープレートにて拡大、その後バイトプレートを使用して咬合挙上してきた。
その後、そのプレートを使いずっと観察してきた。
永久歯の生え代わりが遅く、高校になるまで乳歯が残っていた。
左上第二乳臼歯はその下の第2小臼歯が成長しているにもかかわらず脱落していなかった。
そこで昨年、口腔外科に依頼して抜いてもらった。
それで半年毎にパノラマレントゲン写真を撮っているが、ここ半年変化が見られない。
その上に歯肉が被ってしまっている。自然な萌出は望めないように見える。
第一期の治療としてはまずまずな状態にある。叢生はほとんどなくかみ合わせも挙がっている。
第二期の治療を行いたいところだが、現在高校3年生。この先の進路はわからない。
埋伏歯を出す治療を考えると結構期間はかかりそうだ。
そこで来年3月再度来院してもらい進路により治療出来るようなら、第2期の治療を行うこととした。
それにしても矯正治療は長い。