上顎第二大臼歯を遠心に移動しないと臼歯部の2級関係、さらには前歯部でオーバージェット、正中が改善されないケースがある。
そのための第二大臼歯の遠心移動の方法はいくつかあるがどれもなかなかうまくいかない。
昔からあるヘッドギアを使うような方法は患者さんの協力が得られるないし、最近のアンカースクリューを用いる方法もやってみたが思うようにいかない。
私はリンガルアーチを使って遠心移動を行っている。左右の第一大臼歯にバンドをして、小臼歯部あたりから遠心へバーを伸ばす。
そこに第二大臼歯を遠心移動させるための指様弾線のワイヤーをろう着する。そのワイヤー016× 022の角ワイヤーを使っている。
そうすると2ヶ月で3~4ミリ程度の遠心移動量が得られる。第一大臼歯との間の隙間が大きく開くことに驚く。
だかこれはあくまで傾斜移動のため、しっかり留めて有効に使わないとすぐに戻ってしまう。
さらに、ここから第一大臼歯の遠心移動行わなければならない。
それについても、いろいろなやり方で試みている。
これらのことがうまくいくようにいろいろ工夫してみたい。
最近このような装置を多く装着したので、そのうち結果が出るだろう。