保定装置には 取りはずしできる装置と 固定式装置がある。
取りはずしできる装置には プレートタイプのものと クリアリテーナーがある。
固定式装置は 前歯 の裏側に ねじった針金 の様なものを貼り付ける 。
取りはずしの装置は、はずせば 何もなくなり口の中や 装置をきれいに 掃除 できる。
固定式装置は 患者さんの協力はいらず 保定できる。
今まで 当クリニックでの保定装置は ほとんどクリアリテーナーであった。
固定式装置は歯の裏側への接着が 難しかった。しかし G-FIXという 光重合型レジン 接着剤が出てきてから とても便利になった。
以前の光重合型の接着剤はどうしても接着後の長期安定がよくなかった。G-FIXは 操作性もよく接着力が 強いように思われる。
そこで 当クリニックでも固定式の保定装置を 考えてみても良いと思う ようになった。
というのは 今までに何度かブログに書いたが、 動的治療期間中とても協力がよかった 患者さんが保定にはいり 装置を使用しなくなって戻ったことを経験している。
だから その心理を探求しようと思った時期もあったが 結局わからない。
というか それが 真理なのかもしれない。
2011年に 来院した患者さん 治療期間1年 7ヶ月程度で仕上げて いる間、実に協力が良かった。
リテーナーの初期の段階ではよく使っていた。 だが今年の夏には装置をなくし再製作、 今日診ると 装置が適合していない。使用が悪くなって戻り始めている。
このようなことから 固定式装置を 見直す機会ではないだろうかと考えた。
患者さんの協力が得られなくても、保定効果が得られる固定装置を容易に付ける。
そういう状況になってきているのかもしれない。