今朝、電話で初診の相談があった。
39歳男性で、顎が歪んでいると言う主訴の電話だった。
その電話を聞いたときに、顎変形症なのかなぁと疑った。
午後にその患者さんが来院すると、どうも顔つきからは顎変形症には見えなかった。
口腔内を診ると上顎両側側切歯が先天欠如で1歯分左にすれている。
咬合は切端咬合だった。
近くで顔を正面から見ると下顎がやや左にずれているかと思える。
以前からそのような所見を診たとき顎変形症として手術をに話を向けるか、それとも矯正のみか、または何もしないかを考える。
もちろん患者さんの意向が重要になってくる。
今回の例では、顎変形症の知識はネットで知っており、当クリニックのホームページも見てきている。
でも、会話からは手術に積極的とは思えない。私もこの程度では手術に向けるのはどんなものか思った。
でも、強く顎のゆがみの改善を望めば手術しかない。
今日の結果は手術をしてくれる連携医療機関で相談するための紹介もないまま終えた。
この初診相談で考えていただくわけだが、何もしないという選択もあるのかもしれない。