マルチブラケット治療中、従来は6か月に1度パノラマX線写真を撮影してきた。
その目的は歯根吸収の観察と歯根の平行性のチェックだった。
しかし6ヶ間隔では少し間隔が空きすぎて、対応する治療が遅れると思うようになってきた。
そこで4カ月間隔に変えることにした。
そして4ヶ月前に撮影した患者さんが今日来院された。
その患者さんはレントゲン撮影時に歯根の平行性が悪いことがわかり、ブラケットのポジションを4カ所修正した。
今日撮ったレントゲン写真を見ると4カ所のうち3カ所は良好な状態に変化していた。
そして今日は不十分だった1カ所と、さらに見つかった1カ所のブラケットを付け替えた。
数年前の講演で歯科用のレントゲン写真(CTは不明)は被曝の問題は無いと聞いている。
そうなると得られる情報はある程度間隔を短くした方が大きいことになる。
以前は撮影したレントゲン写真を付属するモニターで私が見て患者さんには簡単に説明するだけだった。
それを最近では無線LANでつながれたパソコンで患者さんと一緒に見て説明するようにしている。
さらに撮影時だけでなく毎回の治療の時に最新のレントゲン写真を見て治療を開始することにした。
もっと精密な仕上げに対する検査も考えていきたいが、まずこのレントゲン写真を見ることだけでも仕上げに対する意識が高まっていった事は確かだ。
今までなるべく短期間で治療を終えることばかりを意識してきた。
短いことも大事だがその中で精密な仕上げも行わなければいけないと感じている。