先日の初診相談で明らかに顎変形症を見られる患者さんが検査を希望して来院した。
その問診票の中に金属アレルギー(ニッケル)と書いてある。
矯正歯科材料は金属が多く、またはニッケルを含むステンレス製品も多い。
顎変形症を健康保険でやっていくとなると特別な材料を使うわけにはいかない。
そして健康保険で始まってしまうと、手術まで至らないと料金の返還や精算などが起こってくる。
そこで今日は検査をせず金属アレルギーについての説明をした。
問診していくと金属が接触すると必ず起こると言う事でもなさそうだ。
そこで、どの程度の反応かを知るために、下顎の前歯に金属ブラケットをつけステンレスワイヤーを通して見ることを提案し了解を得た。
つけて10分ぐらいは特別な反応はなく帰宅していただいた。
明日どんな反応が出ているか、なんでもないかの連絡をもらうことになっている。
もし悪い反応が起きていたらばすぐに撤去する予定だ。
もし特別なことがなくても2週間程度は様子を見ることにする。
そこで2週間くらい先に検査の予約を取ってある。
特に悪い反応がなく、検査が行えて、希望している顎変形症の治療が行えることを願っている。