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顎変形症の道筋

夕方17歳の男子高校生に、術前矯正のマルチブラケットを装着した。

来年の春休み、すなわち高校を卒業したときの手術を予定している。

その患者さんは保育園の頃、当クリニックに相談にきて顎変形症と言う所見を伝えた。

その後、10年間、別の歯科医院で矯正治療を続け、結局2年前に当クリニックに再度相談にきて顎変形症を決定した。

その患者さんのブラケットを装着した直後に矯正の初診相談の15歳男子の患者さんが来院された。

その患者さんは今年高校に入学した。

しかし、中学2年の冬休み明けに当クリニックに相談にきている。

そこでも顎変形症の所見を話している。

その後、やはり別の矯正歯科医院や歯科医院に相談に行っている。

そして今日を顎変形症の手術を受ける決意をして、当クリニックに戻ってきた。

その患者さんも高校卒業時の手術を望んだので、直前に装置をつけた患者さんの2年遅れということになる。

顎変形症の手術を受けるという決断は簡単にはできないことだろうと想像する。

顎変形症の手術を受ける決意に至る道筋はまっすぐではないと思う。

いろいろ相談し、悩んで考えをまとめて再度戻ってきて相談にくる。

そんなとき、最初の相談の時にもっとよく説明し、そこで分かってもらえていたら、その後の苦労はなかったろうにとも思ってしまう。

しかし、いろいろ悩んで、いろんなところで相談して、その結果戻ってきてくれたからこそ私の話が理解してもらえるんだと考えている。

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