手術から1ヶ月経った27歳の女性が来院された。
この患者さんは厳しい開咬と上顎前突の症例だったが、当然のことだがだいぶ術前と顔は変わっていた。
初診相談や診断時に抜歯ケースとすれば手術をしなくても、ある程度の治療結果を得られる事はわかっていた。
しかし抜歯しないですむのなら手術も良いかと考え、患者さん手術を望まれたので手術併用の治療を選ぶことになった。
しかし手術をすることになっても口腔外科からの要望で、上顎前歯歯軸の改善のため上顎両側第一小臼歯の抜歯することになった。
その部分の隙間を残し手術に行ってもらった。
今日診てみると、残った抜歯空隙はをきれいに外科手術で閉鎖してあった。
だが閉鎖してあっても歯の連続性という意味では再度、そこにワイヤーを通す必要がある。
今日は手術から1ヶ月経ったので上下顎のワイヤー交換を行おうとしたが、まだ十分に口が開かない。
そこで上顎だけワイヤー交換をした。
治療前に手術の話を聞いてみると、なかなか大変なようだった。
自分で望んだのだし、手術の結果は良好なので、それで良かったのだろうが抜歯ケースとして治療してもある程度の結果は得られたのかなとも思った。
これからも手術併用か矯正だけで済むのかの診断に悩むだろう。