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アンカースクリュー再植立

以前、インプラントと呼ばれていたアンカースクリューを時々植立している。

このアンカースクリューは1,2割は脱落しても失敗とは言えないようだ。

今までにも固定源として使っているうちに動揺してきて、支えとして使えなくなった事は何度かあった。

しかし、それらは大抵、目的を果たした頃で、その動揺したアンカースクリューは抜いてしまい、再度植立することはなかった。

今日のケースは24歳女性、 2週間ほど前にスクリューを上顎第一大臼歯と第二小臼歯の間に植立しアンカーとして使用し始めたばかりだった。

右側はしっかりと植立されているが、左側すぐに動揺し、とても固定源として使える状態ではなかった。

そこで、今日は再び植立した。

しかし、今日の場合は、すでにブラケットが付いていたため、ステントうまく適合せずに植立方向を定めるのが難しかった。

少しねじこんだところで、患者さんが疼痛を訴えた。

歯根への接触を疑いデンタルX線写真を撮った。

その写真にはアンカースクリューが第一大臼歯近心に接触しているのが写っていた。

そこで方向を変えてねじ込んでいった。

今度は痛みもなくスムーズに最後まで回すことができた。

今度こそしっかりと植立され、固定源としてうまく使えることを期待している。

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