矯正治療の終了をどこにするかというのは結構難しい問題だ。
以前はずっと1年リコールで診ていた時期もあった。
しかし最近は3年から4年程度の保定観察で患者さんに終了の声をかける。
今日はその時期の患者さんで、男子1人女子1人、 2人とも高校卒業の年だったので声をかけて終了とした。
だが終了にあたりがっかりしてしまう。
マルチブラケット終了時にはもっとよく仕上げてあったはずなのに、と落ち込んでしまう。
それがリテーナーの使用の悪い患者さんなら、そのせいにして諦めるが、 2人とも良好な協力でリテーナーも使用してきた。
もちろん2人とも今の状況に不満を言うわけではなく、初診に相談した時の模型や写真と比較するとそこに戻ったわけではないが。
40年近くこんな仕事をしていても、矯正治療後の安定は難しく分からない。