毎日の診療で気付いたこと

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パノラマ1枚の情報

12歳男子の簡単な検査を行った。

簡単な検査とは混合歯列期に治療するつもりはないが永久歯交換までの観察の資料として採っている。

印象採得、パノラマレントゲン撮影、口腔内写真、程度を採る。

今日の患者さんは12歳だがあと少し乳歯が残存していたため、簡単な検査を行い、永久歯列交換まで待つことにした。

萌出余地不足以外に特別な事はないだろう、と思いながらパノラマ撮影した。

写ってきた画像は右下5番の先天欠如、左下5番の遠心傾斜、さらには、上顎両側犬歯が移転歯だった。

初めからない右下5番をいつまで待っていても出てこないし、乳犬歯を抜歯しても、その下に犬歯はない。そういうような情報はパノラマを撮らなければわからない。

また、左下5番は、まだ歯根の形成が悪く、抜歯部位として4番を選ぶか5番を選ぶかは悩むところだ。

このような歯槽骨内での状態はレントゲンを撮らなければわからない。

そしてこの患者さんの世代は歯の交換を含め、変化していく。

先日もブログに書いたが期間をおいて何枚かのレントゲン写真があることが、その先を予測しやすい。

いつもは簡単な検査は資料としてしまっておくだけのことが多いが、今回の情報にはびっくりした。

治療について

 

 

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