毎日の診療で気付いたこと

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リテーナーを作る時期

ここ2年ぐらい来院していない19歳の女性が相談に見えた。

その患者さんは2年半ほど前に、マルチブラケットを終了し、保定装置を入れた。

半年ほど診せてくれて、夜間使用に切り替えた、それ以来、来院していない。

今日診てみると、戻りはあるものの、とてもひどく治療結果が崩れ去っている状態では無い。

今日の相談内容は、この状態で安定するものなのか、この状態でリテーナーを作ってくれないかということだった。

そこで、来院されなかった2年間のリテーナーの使用状況聞いてみた。

1年以上は完全に使っていない事は確かだった。その前も使用は不十分だったろう。

そのことを聞いて矯正治療で歯を動かした結果がこれ以上大きく崩れることはないだろう。

しかし、生きている人間の口の中なので、このまま絶対安定しているとは限らないという答えとなった。

もう一つが問題、この状態でリテーナーを作ってくれないかという事だ。

こういう話は決して初めてでは無い。

リテーナーをいつ作るのかを考えてみると、「マルチブラケット治療で良好に仕上がった時」、または、「治療期間も長くなりこれ以上良好な状態にする気込みがないくブラケットをはずした時となるだろう。

もちろん、なくしたり壊したりした時も作るのだが。

今回のようなケースが一番抵抗感ずる。

あれだけ注意してリテーナーの使用を促したのに使っていないで戻ってしまう。

その戻った状態に対してリテーナーを作るのが良い事なのだろうか。

戻った状態をとどめることに非常に抵抗がある。

再治療するつもりはないし、このまま放っておくのも不安という患者さんの気持ちもわからないわけではない。

今回は作らなかったがケースバイケースとなっている。

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