マルチブラケットで治療していて、終わりが近づいてくると、「次の次」に撤去しましょうということがよくある。
そうすることによって、患者さんも終わりが見えてくるし、術者もそこまでに仕上げなければならないという感覚になってくる。
今まで「次の次」と言う言葉をよく使ってきた。
一応見込みを持ってその言葉を言う訳だが、時として思うように治療が進まないこともある。
そんなときに装置をはずす予定を変更するのには勇気がいる。
結局、ちょっと仕上がりに不満を残してもはずしてしまうことが多い。
今日は午前中の患者さんの2人のカルテに「次の次」に撤去の書いてあった。
そうすると、今日は最後の治療となり、次回撤去ということになる。
しかし、どちらも次にはずすには気になる点があった。
結局、 2人に治療が延びることを了解してもらい、細かい仕上げを続けることとなった。
そのようなことは前にもあったので、「次の次」という言い方を止めたこともあった。
それでもやはり「次の次」にもう使ってしまう。
なんとか早く終わりたい、そしてその終わる見込みを患者さんに伝えたい、そういうことだと思う。