当クリニックで、アンカースクリューを導入したのはもう10年くらい前だと思う。
その間に数多くの症例に植立してきたかと言うとそうでもない。
平均すれば、月1件にも満たないではないかと思う。
私も積極的には勧めていなかった。
いろんな使い方があるようだが、私は上顎第一大臼歯と第二小臼歯の間に、もう一つの場所は上顎の前歯、いずれも左右側に1本ずつ植立している。
前者は犬歯の遠心移動に、後者はガミースマイルの治療としての上顎前歯部圧下に使う。
さらに口蓋に植立するやり方があるが、これはまだ施術したことがない。
これを行うための材料や解説CD、本も用意し準備したが、今一つ、そのケースに巡り会わず踏みきれていない。
先週末に1ケース今日は2ケース植立の予定が入った。
だんだん増えてくるようになったのは、このやり方が患者さんの抵抗が少なくなり、私もまた、説明の時に意欲的になっているのだろう。
だいぶ普及してきたこのやり方をもっと積極的にやっていこうと思っている。